


アニメディア編集長
斎藤裕 氏
ただいまご紹介に預かりました、学習研究社アニメディア編集部の編集長をやっております斎藤と申します。
作品賞の劇場部門ということで『千と千尋の神隠し』に決まったんですけれども、ここで改めてこの作品の魅力とか素晴らしさについて私がちょっと語るというのもなんか釈迦に説法のような気もいたしますので、とりあえず審査の過程をご報告させていただきたいと思います。
この劇場部門なんですけれども実は一番審査時間が短く、まあ候補作は他に何本かあったんですけれども、ほぼ審査員全員の満場一致で、今年は『千と千尋』しかないであろうということで決定いたしました。
ただひとつちょっと問題になったのが、授賞コメントをどの審査員が述べるかというのが問題になりまして、当初はですね、徳間書店のアニメージュ編集長の松下さんがコメントを言うということに決まったんですけれども、審査員の中からですね、スタジオジブリの作品でアニメージュの編集長がコメントを言うとなんか出来レースのように思われるのもちょっと片腹痛いというのがありましてですね、じゃ角川書店のニュータイプの編集長。いやニュータイプの編集長、もとアニメージュの編集長だし、それはそれで問題があるんじゃないかということになりましてですね、ここはあの是非『千と千尋』の本とかを出していない公平な立場にある学研さんにお願いしたいということで、私がですね「そういうことであれば喜んでお引き受けいたしましょう」ということで、本日コメントをさせていただきました。
もう審査に関しましては、本当に満場一致で公明に、公正に審査されたということを改めて声を大にして申し上げたいと思います。本当におめでとうございました。

スタジオジブリ映像企画制作局
局長 高橋 望 氏
じゃ僕の方から。さっき、突然ひとつ思い出したことがありまして、こういう形で宮崎さんの作品の賞を代わりに受け取るのって、生涯2回目でして。1回目は今から15年前、『天空の城ラピュタ』というのがですね、当時SF大会というのがあって、今でもあるんですけれども、セイウン賞というのがその年のSF作品のベストのものに与える賞というのがありまして、それで『ラピュタ』が選ばれたんですね。
当時、僕アニメージュに入ったばっかりだったんですけれども、宮崎さんに「お前代わりに行け」と言われて、あれは確か新潟かなんかだったと思いますけれども行ってですね貰ってきたというのを今、突然思い出しました。それで15年という時を経てですね、またこういう形で賞を代わりに貰うというのは、これはやっぱり因縁があるなとつくづくと思っています。『ラピュタ』っていうのはみなさんご存知だと思いますけれども、スタジオジブリの第1回目の作品ですし、今回の『千と千尋』が最後とは言いませんけれども、宮崎さんの作品の中ではきっと決定版と言いますか、今後も作っていくような気がするんですけれども、現時点では最高峰と言うのであれば、まあある種ひとつの歴史にピリオドを打ったかなあ、という感じを今受けてます。
で、やっぱりそれはそれとしてですね今日アニメージュやニュータイプの編集長達とも久しぶりに交流したりですね、次ぎに呼んでもらう時は宮崎さんの作品の代理じゃなくてですね、なんか自分で作った作品でですね、「あ、高橋君ついにやったね」なんて言われるようなものを作ってですね、是非賞を貰いたいなと、今ふと思いました。
それはそれとしてどうもありがとうございました。
スタジオジブリ事業本部
広報担当課長 西岡 純一 氏
え、では一言。
私普段、宣伝広報を担当しているんですけれども、今あの高橋局長の方から話がありましたけれども、実を言いますとさっき、ちょっとトークの中でしゃべれなかったんですけれども。来年の夏公開を予定している作品がございまして、それはここにいる高橋がプロデューサーを務めております。
今のセリフってことはつまり来年もこの場に呼んでいただきたいというセリフかなと私は解釈いたしました。
『千と千尋』もまだやっておりますけれども、来年の作品もよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。