アニメーション神戸個人賞
大地丙太郎(だいち あきたろう)

大地丙太郎監督は、現在製作中の作品のご都合で授賞式には出席いただけませんでしたが、代理で「こどものおもちゃ」の紗南役を演じられたDJの小田静枝様が出席してくださいました。会場では、大地監督からの「ビデオレター」が紹介されました。
「AX」編集長/水間英樹審査委員より・授賞理由
ソニーマガジン「AX」編集長の水間です。大地監督が個人賞受賞とのこと、本当におめでとうございます。この場にいらっしゃらないのが残念ですが、来年1月からの「風まかせ」という新番組の準備や「今そこにいる僕」の制作が佳境ということで、スケジュールがいっぱいいっぱいだということです。なぜ大地さんが個人賞を、ということは言うまでもなく「おじゃる丸」「十兵衛ちゃん」などでご覧いただいている通り、ギャグありシリアスありの個性豊かな作品を作り続けられています。「今そこにいる僕」も全話通して見ていただけば、大地さんが何を言いたいのか必ずわかるはずです。新作についても、まさに「こどものおもちゃ」でそうだったように、等身大の心理状態で生き生きとした演出をされることと思います。そんな大地さんの授賞は満場一致で決まりました。これは皆さんにも納得いただけると思います!
大地監督ビデオレター
神戸の皆さん、こんにちは。大地丙太郎です。この度は第4回アニメーション神戸個人賞をいただき、本当に光栄に思います。賞をもらったのは生まれて初めてなので、めちゃくちゃうれしいです!本当は神戸という町、大好きなので、授賞式に行くのを楽しみにしていたのですが、どうしても外せない仕事で今回はこうやってビデオに向かって話しています。ビデオに向かって話しするのも緊張するものですね(笑)。今回は代理として2年間「こどものおもちゃ」で一緒に仕事をした小田静枝さんにお願いしました。小田さん、よろしくお願いします。僕が初めて監督の仕事をいただいた「ナースエンジェルりりかSOS」をはじめた年が神戸で震災があった年で、何か運命的なものを感じています。それからもう4年なのかという思いと、まだ4年なのかという思いがあります。まだまだ駆け出しの監督だと思っておりますので、勉強することもたくさんあります。この賞を励みにして、より楽しい作品をこれからも作っていきたいと思います。どうもありがとうございました。
小田静枝様のコメント
こんにちは。小田静枝です。「こどものおもちゃ」と聞いただけで会場から笑いが出たのは複雑な思いです(笑)。今年の作品ではないのに、不思議ですよね。実は大地さんとはバビット役のともちゃんの結婚式で久しぶりにお会いしまして、その時隣の席だったので「小田さ〜ん、頼みにくいんだけど、いいかな〜?」と切り出されまして、「いいっすよ!神戸ですね!」と軽く返事をしてしまい、ここにいるわけです。監督は、神戸の大地震で家族を亡くされた方から「『りりか』の最終回を見てすごく勇気づけられた」という手紙をいただいて、すごくうれしかったんだとおっしゃっていました。私も関西でラジオの仕事をしていたので、大地震の時はやはりこちらにいて、その時に「人生観」というか「生きるって何だろう?」ということを改めて考えさせられたので、何か役に立てることがあればと思って、ここに来ました。大地さんの作品はやはり「笑い」と「生きる」だと思います。どんな作品にもそれが込められています。私もラジオを通して「笑い」と「生きる」を伝えていきたいと思っているので、そんな気持ちで、今日来ました。「生きてるだけで丸もうけ!」そんな気持ちで生きたいと思います。ちゃんとこの楯を大地さんに渡します!どうもありがとうございました。