■主催者挨拶
神戸市助役 山下彰啓
皆様、今晩は。アニメーション神戸'97授賞式に際し、一言ご挨拶申し上げます。本日は大変お忙しい中アニメーション神戸'97にご出席いただき、ありがとうございます。昨日から多くの市民のみなさんにご来場いただき、重ねて御礼申し上げます。さて、このアニメーション神戸'97は震災前の平成6年から神戸市が重要な施策として進めて参りました神戸マルチメディア文化都市構想、英語の頭文字をとってKIMEC構想と申しておりますが、このKIMEC構想の核プロジェクトである「デジタルハリウッドフェスティバル」の1つとして位置づけて参ったものです。昨年は授賞式のみを開催しましたが、本年はノミネート作品の審査上映会を含め2日間の開催とすることができました。これもひとえに本日ご参加の皆様をはじめ、アニメーション各界の皆様の多大なご支援によるものであると心から御礼を申し上げたく存じます。ところでアニメーションは、プロデューサー、監督、アニメーター、技術スタッフ、声優、音楽家など多くの人々の協同作業により生まれる総合芸術でございます。そして今日アニメーションはメイド・イン・ジャパンのコンテンツとして世界的に注目される1つの文化として社会に認知されつつあります。しかし、このアニメーションを広く社会的に評価するアワード事業はこれまで行われておりませんでした。アニメーション神戸'97は神戸を中心に次代を担う人材の育成と産業の振興が図れるようアニメーションの総合アワードを設立することになったものです。私共といたしましてはこのアニメーション神戸を通じてアニメーションの魅力をご理解いただき、またアニメーション産業のますますの発展に寄与できれば幸いでございます。このアニメーション神戸が復興の大きな力となり、新生神戸を支え、また新しい映像文化の振興に寄与することを願いまして簡単ですがご挨拶にかえさせて頂きたいと思います。どうもありがとうございました。
■実行委員長挨拶
アニメーション神戸'97実行委員長 浜野保樹
本日はご来場いただきありがとうございます。2日間の上映会を通じてご理解いただけたかと思いますが、アニメーション神戸はセルアニメだけでなくクレイアニメーションから実写のCGまでアニメーションを深くとらえ、アニメーションに携わる人々を支援しようということで設立されました。昨年は小規模でしたが、今年は実行委員のたっての願いであった審査上映会を実行できましたことは、委員長として喜びにたえません。これもひとえに制作会社、プロダクション、クリエーターの方々のご協力があって初めて実現できました。2日間この1年間を代表するアニメーションを皆さんに見て頂いたのは非常に良い機会だったと思います。今から厳選な審査による結果を発表しますが、ここにお集まりのご関係の方々はこの1年間を代表するとても重要な仕事をされたと確信しております。それでは、この会場において授賞式を開催したいと思います。どうもありがとうございました。
■アドバイザリーボード代表挨拶
アメリカ映画協会理事長 ジェームス・ハインドマン
アドバイザリーボードを代表いたしまして、そしてアメリカの映画協会を代表いたしまして本日ここにご参集の皆様に歓迎の言葉を述べることを大変な栄誉であると思っております。ここにいらっしゃる、すばらしいオーディエンスの皆様、ファンの皆様、アーティスト、アニメーター、クリエーター、配給会社の皆様、私を含め全ての者はアニメーションの色、線、形、動きを見ることで人生を変えてきてしまった者達です。すなわち我々全てはアニメーションを愛する者達であるということです。さて、アメリカのアニメーションに関わる全ての者を代表しまして私から皆様にお願いを述べさせて頂きたいと思います。アニメーション神戸は当初より大変大きな成功をおさめてきています。この仕事は大変おもしろいと同時に大変難しい、そして非常に重要な仕事であると考えております。そのためこのアニメーション神戸を組織運営している皆様を大変誇りに思っており、主催をされる神戸市の将来を見据える確実な目に対し心より敬意を表したいと思います。
さて、このようなフェスティバルを催す目的は何でしょう?2つあると思いますが、まず1つは非常に才能あふれるアーティストの業績をたたえる機会であるということです。彼らのクリエーティビティー、ビジョンの広がりをたたえる機会です。また、良質なフェスティバルはそれが基準を決定します。それが2つ目の目的です。すなわち真に偉大なアニメーションとは何かを設定するわけです。単にトレンディーなものではなく本当にアイディアあふれ、新しい領域へと我々が進むブレイクスルーを与えてくれるアニメーションは何なのか、そして本当にオリジナリティーにあふれていて新鮮なアニメーションは何なのかを見極める基準を設定するものだと思います。偉大なフェスティバルは自身の基準を持っていてそれによって我々が未来の道を見いだすことができるのです。2日間に渡って偉大な作品が上映されて参りました。それを明確な視野をもって見ることでアニメーションの真実、深さを我々が知るのです。日本には偉大なアニメーションアーティストの方々が仕事をしていらっしゃいます。彼らへ私も尊敬と支援を送っていかなければならないと思います。なぜならば彼らは国境を越えて宝であるからです。我々は彼らを保護し次の世代のアーティストが必要としている訓練とツールへのアクセスを提供していたなければなりません。我々全てがこの義務を感じ、負っていかなければならないと考えます。アニメーションは単なるビジネスではありません。ビジネスをはるかに越えるものです。アニメーションとは未来についての恐ろしい、あるいは美しい絵を我々に見せてくれるものです。我々がこれから進む道を示してくれるものであります。
本日は、本当にどうもありがとうございました。
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