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浜野:
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神谷さんは今年、アメリカで日本のアニメーションのイベントに招待されたとか。
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神谷:
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アニメエキスポ'97というロサンゼルスのイベントに招待されて行って来ました。
そこでびっくりしたのはアメリカにも日本のアニメーションのファンがたくさんいらっしゃることです。アメリカだけでなく、カナダ、イギリス、オーストリアからイベントに参加されている方もいました。どうして僕が呼ばれたのか不思議でしたが、それは、英語に吹き替えられている作品だけでなく、字幕で楽しめる作品もあるからでした。アメリカでは日本のようなプロフェッショナルな声優が少ないようです。
アメリカで林原めぐみのファンクラブがあったりするんですよ。アニメエキスポに参加して、日本のアニメーションに誇りを持ちました。ジャパニメーションを通じて一体感を持てたんですね。日本のアニメファンがアニメエキスポに参加して相互の交流が生まれれば、とても素敵なことだと思いました。
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浜野:
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この後、神谷さんに司会頂き、授賞式があるのですが、こういったアニメーションのイベントがあるということはいかがですか?
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神谷:
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日本の文化は今まで外に出ていくことが少なかったのですが、その中でアニメーションは全世界に向けて発信されています。そのアワードが横浜や神戸といった昔から外国に対して門戸が開かれていた地で開催されるということに意義を感じます。
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浜野:
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ハインドマンさん、本当に日本のアニメーションはアメリカで評価されていますか?
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ハインドマン(逐次通訳):
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確かにアメリカには日本のアニメーションを見たいという多くの人がいます。決して主流ではないのですが、若い人が多く興味を持っています。例えばシュワルツネッガーの映画ばかりでなく外国の映画に興味があったり、日本の文化的側面に興味を持っている若い世代が日本のアニメーションにも興味を持っているようです。
そして今後日本のアニメーションの市場は急速に拡大していく可能性があると思います。しかしそれは日本のアニメーションにたずさわっている方々が国際的に見てもらおうとか、外に出ていこうといった意欲があるかにかかっています。そのような関心があればストーリーもキャラクターもこれまで以上に多くの人にアピールできるものになるでしょうが、現在はまだ特殊なもの・焦点の狭いものとなっているようです。しかしこれから国際的な展開の可能性があります。今朝「もののけ姫」を見てきましたが、非常に強い衝撃を受けました。これは世界が日本のアニメーションを見直すきっかけとなるのではないでしょうか。
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浜野:
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日本のアニメーション人気を支えているのは「声優」というシステムですよね。
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神谷:
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そうですね。アニメーションを作るということに関して言えば、僕らの仕事は絵を描いている人と同じだが、我々にスポットライトが当たってしまいます。そこから声優ブームなどもおこってきていますね。
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浜野:
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外国の方は字幕を嫌ってほとんど吹き替えるのに、アメリカでもアニメーションを好きな人は神谷さんのオリジナルの声を聞きたい等、声優の魅力が言語の壁を越えてインパクトを与えていますよね。
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神谷:
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イントネーションやニュアンスは万国共通のものがあるので声の持っているメロディー、暖かさ、優しさ、強さ、恐さ等は感じとって頂けると思うのですが、日本のアニメーションはアメリカの大多数の人に受け入れられているわけではありません。ハインドマンさんの「もののけ姫」が日本のアニメーションが世界に認められるきっかけになるかもしれないというお話に僕も賛成ですが、極少数でも日本のアニメーションのファンがいらしたことを目の当たりにできて、本当にうれしかったです。
おもしろいのは、日本のアニメーションを言語でも楽しみたいという方は日本語を勉強するということです。僕を招待してくれたジェフという青年は日本語教師について日本語の勉強をしています。インターネットで彼とやりとりする時はローマ字なんですよ。本当にうれしかったですね。
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浜野:
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日本のアニメーションを語るときに忘れがちなのは、海外で作られていると思われがちな作品が実は日本製ということがあります。徳永さんのウォルト・ディズニー・アニメーション・ジャパンではディズニーのビデオを東京で作られています。徳永さんのお仕事を是非ご紹介いただきたいと思います。
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徳永:
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今の日本のアニメーションの作り方は韓国・中国・ベトナム等へ外注しているようですが、同じ様にアメリカの中だけではスタッフが足りないのでディズニーも80年代末に東京・オーストラリア・フランスでプロダクションを作りました。その時は今日本が海外に外注しているスタイルでアメリカで設計図を作ってそれを日本に持ってきていたのですが、'94年に日本のアニメーションの影響かディズニーでもアクションものを作ってみようということになり、4ヶ国のアーティストがキャラクターを出しあったのですが、その中で東京のデザインが採用されました。そこから仕事の内容が変わってきましたね。アメリカの'95年のアニー賞というアニメーション神戸のようにアニメーションを対象とした賞のストーリーボード部門で東京で作った先のストーリーボードが受賞しました。そこで現在は'99年発売のビデオを監督から全て東京で、ということを試みています。昨年からカナダにもプロダクションができましたが、他国に比べて日本のアニメーション制作の技術は高いと思いますね。8月にアメリカで発売されたくまのプーさんの「グランドアドベンチャー」というオリジナルビデオは発売1ヶ月で500万本以上売れましたが、このアニメーションも東京で作られたものです。
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浜野:
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タイトルロールに日本人の名前が入っているわけですか?
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徳永:
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もちろん入っています。
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浜野:
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作品を制作する課程はどのようになっているのですか?
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徳永:
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以前はスタッフがロスへ行って1〜2週間滞在してキャラクターを作ったりしていましたが、今はコンピューターで瞬時にデータをやりとりしています。日本の朝とむこうの夕方で時間を設定してビデオ会議をしています。色に関して等正確なものが知りたい時はデータをやりとりします。
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